ペンタトニックでアドリブできないときに|3音から始める練習法

練習のアイデア

ペンタトニックスケールの形は覚えた
でも伴奏に合わせると、上がって下がるだけになってしまう

そんなときは、使う音をいったん3つに減らしてみましょう
音数を増やす前に、同じ音でリズムを変える、間を空ける、終わる音を選ぶ
この3つを試すと、指の運動から短いフレーズづくりへ進みやすくなります

今回はAマイナーペンタの「ラ・ド・レ」だけを使う

Aマイナーペンタトニックは、A・C・D・E・Gの5音です
日本語の音名では、ラ・ド・レ・ミ・ソ
今回はこのうちA・C・Dだけを、標準チューニングの次の場所で弾きます

音 弾く場所 指の例
A/ラ 3弦2フレット 人差し指
C/ド 2弦1フレット 人差し指
D/レ 2弦3フレット 薬指

AからCへ移るときは、人差し指を移動させます
これはコードの押さえ方ではなく、1音ずつ弾くための位置です
次の音へ移るとき、前の音が重なりすぎないように確かめましょう

最初の伴奏は、Amコードだけを繰り返すものが分かりやすいです
自分でAmを録音したものでも、ルーパーでも、伴奏なしのメトロノームでも始められます
どんなコード進行にも同じ3音が合うという意味ではないので、まずはAmの響きで試してください

練習①|1音だけで4拍のリズムを作る

メトロノームを4分音符で60 BPM程度に設定し、「1、2、3、4」と数えます
まずはAだけで、次の2つを弾き比べましょう

  • パターンA:1拍目にAを弾いて2拍分伸ばし、3拍目でもう一度Aを弾いて2拍分伸ばす
  • パターンB:1拍目と2拍目にAを1拍ずつ弾き、3拍目と4拍目は休む

使う音が同じでも、音の長さと休み方で雰囲気が変わります
休む場所では、ただ弾く手を止めるだけでなく、鳴っている弦に軽く触れて音を止めます
指は休んでも、頭の中の「1、2、3、4」は続けましょう

練習②|3音で「問い」と「答え」を作る

次は2小節をひと組にします
1小節目を問いかけ、2小節目を返事だと思って弾いてみてください

拍 1小節目・問い 2小節目・答え
1 Aを弾く Dを弾く
2 Cを弾く Cを弾く
3 Dを弾く Aを弾く
4 音を止めて休む Aをそのまま伸ばす

問いはA → C → Dと上がり、答えはD → C → Aと戻ります
表の3拍目までは各拍の頭で弾き、問いのDは1拍分、答えの最後のAは2拍分鳴らします

Amの伴奏でAへ戻ると、落ち着いた感じがするかを聴いてみましょう
これはフレーズの作り方の一例で、いつもAで終わらなければいけないわけではありません

練習③|ひとつだけ変えて、自分のフレーズにする

②の2小節が弾けたら、毎回まったく別のものを作ろうとせず、変更する場所をひとつに絞ります

  1. 始めるタイミングを変える
    問いの1拍目を休み、2拍目にA、3拍目にC、4拍目にDを弾きます
  2. 音の順番を変える
    問いをC → A → Dにして、4拍目は休みます
    答えはそのままにして違いを聴きます
  3. 音の長さを変える
    問いの1拍目にAを弾いて2拍伸ばし、3拍目にD、4拍目は休みにします

どれかひとつを選び、元の形と交互に弾いてみましょう
「少し変えて、また戻る」という繰り返しも、アドリブを組み立てる材料になります

スケールの往復に戻ってしまうときは

  • 音を詰め込みすぎる
    1小節に弾く回数を3回までに決め、残りは伸ばすか休みます
  • 伴奏を聴く余裕がない
    2小節弾いたら、次の2小節は弾かずに聴きます
    休んでいる間も拍を数え、次の1拍目に戻れるか確かめます
  • 指だけで音を選んでしまう
    短いリズムを口ずさんでから、その長さを3音のどれかでまねしてみます
    正確な音程で歌えなくても、まずはリズムだけで大丈夫です

休符で音が止まらないときは、両手で覚えるミュートの基本を確かめてみてください
音を出す練習と同じくらい、音を終える練習もフレーズの輪郭を作ってくれます

今日の5分で確かめること

  1. 1分:3音の位置と音名を確認する
  2. 1分:Aだけで長さと休符を変える
  3. 2分:問いと答えを弾き、ひとつだけ変える
  4. 1分:2小節を録音し、休符と最後の音を聴く

評価するのは、速さや使った音の数ではありません
休む場所で音が止まったか、次の小節の頭へ戻れたか、同じフレーズをもう一度弾けるかを確かめましょう

ほかの位置でも音を探したくなったら、ギターのドレミは1つじゃないも読んでみてください
同じ音を別の場所で弾くと、指の動きや音色の違いにも気づけます

3音で落ち着いて弾けるようになったら、EやGをひとつずつ加えていきましょう
覚えた形を全部使わなくても大丈夫
短く弾いて、少し聴くところから、自分のフレーズを育ててみてください

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