ギターの余計な弦が鳴るときに|両手で覚えるミュートの基本

メロディーを一音ずつ弾いているのに、音の後ろで「ワーン」と別の響きが残る
狙った弦には当たっているはずなのに、すっきりしない
そんなときに見直したいのが、弾いていない弦のミュートです

大切なのは、鳴らしたい弦を弾くことと、ほかの弦を休ませることをセットで覚えること
まずは短い単音練習で、両手の役割をつかみましょう

ミュートは「強く押さえる」より「軽く触れる」

余計な弦の音は、ピックが隣の弦に触れたときだけでなく、弾いた音につられて別の弦が振動したときにも出ます
ピッキングを小さくするだけでは、消しきれないこともあるのです

そこで、鳴らしたくない弦に手や指を軽く触れさせ、振動を抑えます
フレットに押しつける必要はありません
力を足す前に、触れる位置を少しずつ調整してみてください

なお、パームミュートは弾く弦の響きを短くし、音色を変える奏法です
ここでの目的は、鳴らしたい一音を残しながら、不要な弦の響きを抑えることです

低音弦側と高音弦側で、両手の役割を分ける

基本の一例は、弾く弦より太い弦をピッキングする手、細い弦を押弦する手でミュートする方法です
右利きの構えなら、前者が右手、後者が左手になります
弦は細い側から1弦、2弦と数え、最も太い弦が6弦です

3弦を弾く場合は、ピッキングする手の小指側の側面を、4〜6弦にそっと触れさせます
まずはブリッジ付近から、3弦の音を邪魔しない位置を探しましょう
手を押しつけて固定せず、ピックが自然に動く余裕を残します

1・2弦には、押弦している指の腹側などを軽く触れさせます
指を少し寝かせると触れやすくなりますが、手首を無理に曲げる必要はありません
手の大きさやフレーズによって、別の指で補っても大丈夫です

3弦5フレットで試す、1分の練習

人差し指で3弦5フレットを押さえます
エレキなら、最初は歪みや空間系の効果を控えめにし、聴き取りやすい音で試しましょう
弾くのは3弦だけです

  1. 最初の20秒:一度弾いて、ゆっくり余韻を聴きます
    狙った音以外の響きが残るかを確認し、音が消えたらもう一度弾きます
  2. 次の20秒:4〜6弦にピッキングする手を、1・2弦に押弦する指を軽く触れさせ、同じように弾きます
    3弦の音が自然に伸びるか、余計な響きが減るかを比べます
  3. 最後の20秒:「弾く→少し伸ばす→止める」をゆっくり繰り返します
    止めるときは3弦の押さえる力を抜き、指を弦に触れさせたままにします
    指を勢いよく離さないのがコツです

録音して聴くなら、一音のきれいさに加えて、止めた直後にも注目
別の音が残ったときは、どの弦への接触が外れたかを見直します
録音の取り入れ方は、「自分のギターを録音して聴いてみる」でも紹介しています

狙った音まで消えるときは、力より位置を直す

3弦の音まで詰まるなら、ピッキングする手が3弦に触れていないか確認しましょう
音がビリつくなら、まず押弦位置と必要な力を確かめます
全部を一度に直そうとせず、片方の手ずつ位置を変えると違いがわかりやすくなります

この役割分担は、単音練習の出発点です
コードや弦移動では触れる場所も変わります
まずは一音を気持ちよく伸ばし、止めたいところで静かに止める
その感覚を、普段の短いフレーズにも持ち込んでみてください

参考:Infinite Guitar「Kill The Noise! – Intro/Legato」(両手のミュート)、Fender「3 Keys to Ace Your Palm Muting」(パームミュート)

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