パワーコードの形は覚えたけれど、移動すると音が途切れる
勢いよく弾くと、使っていない弦まで鳴ってしまう
そんなときは「2音をそろえる」「形を動かす」「音を止める」を分けて練習してみましょう
今回はA5・C5・D5を使って、基礎から短いリフへつなげる3つの練習を用意しました
各譜例は4小節
レッスンでも、自宅での練習でも、ひとつずつ確認しやすい長さです
まずは2音のパワーコードから
パワーコードは、ルートと完全5度を中心にした形です
図ではルートを「R」、完全5度を「P5」と表しています
3度を含まないため、この2音だけではメジャーかマイナーかは決まりません
今回は指の動きと音の切り方に集中するため、オクターブを足さずに2音で弾きます
標準チューニングで、図の上が1弦、下が6弦です
黒い丸の場所を押さえ、×の弦は鳴らさないようにします

基本の指使いは、Rを人差し指、P5を薬指
手に合う場合は、P5を小指にしてもかまいません
無理に指を開かず、手全体の位置も調整してみてください
今回使うA5・C5・D5の位置
| コード | ルート | 完全5度 | 鳴らす弦 |
|---|---|---|---|
| A5 | 6弦5フレット A | 5弦7フレット E | 6弦と5弦 |
| C5 | 6弦8フレット C | 5弦10フレット G | 6弦と5弦 |
| D5 | 5弦5フレット D | 4弦7フレット A | 5弦と4弦 |

A5からC5は、形を保ったまま3フレット高い位置へ移動します
C5からD5はフレット位置に加えて、弾く弦の組も変わります
ここが今回の練習のポイントです
最初は歪みを控えめにすると、余分な弦の音を確認しやすくなります
メトロノームは四分音符=60を目安に、難しければさらにゆっくりで始めましょう
譜例はすべてダウンピッキングで練習します
練習1|A5の2音をそろえて鳴らす

まずはA5だけを、1拍に1回ずつ弾きます
「1・2・3・4」と数えながら4小節続けてみましょう
- 6弦5フレットだけを弾き、音が詰まっていないか確認する
- 5弦7フレットも同じように確認する
- 2本の弦を短いストロークでまとめて弾く
- 大きさとタイミングをそろえて4小節続ける
6本全部を振り抜く必要はありません
まずは鳴らす2本を狙い、使わない高音弦には人差し指の腹などを軽く触れておきます
押さえる弦まで触れて音を止めていないか、1本ずつ確認するのがコツです
合格の目安は、2音がそろった状態で4小節を2回続けられること
速さよりも、毎回同じ音が出ることを優先しましょう
練習2|A5・C5・D5を止まらずにつなぐ

コードは1小節ずつ、A5 → C5 → D5 → A5
各小節の1拍目と3拍目に弾き、次に弾くまで音を伸ばします
移動するときは、押さえる力を少し抜いてから手を動かします
強く押しつけたまま引きずると、移動しにくく、弦をこする音も目立ちやすくなります
次の小節に入る直前に短い移動時間を作り、次の1拍目に着地しましょう
特に確認したいのはD5
鳴らす弦が5弦と4弦に変わるので、右手の狙いもひとつ高音側へ移します
6弦は弾かないようにしつつ、人差し指の先などで軽く触れて余分な響きを抑えます
途中で止まる場合は、C5 → D5だけを取り出して練習
形と弦の組が切り替わる動きを確認してから、4小節へ戻してみましょう
練習3|休符を入れて短いリフにする

コード進行は練習2と同じです
今度は「弾く」だけでなく「止める」タイミングもそろえます
1小節を「1 と 2 と 3 と 4 と」と数えてみてください
| 数える位置 | 1 | と | 2 | と | 3 | と | 4 | と |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 動作 | 弾く | 弾く | 止める | 休む | 弾く | 弾く | 止める | 休む |
2拍目と4拍目は四分休符です
ピックを振らないだけでは、前の音が残ってしまいます
その拍に合わせて左手の押さえる力を抜き、指は弦に触れたままにして音を止めます
必要に応じて右手の手のひらも添えましょう
指を弦から完全に離すと、開放弦が鳴ってしまうことがあります
「押さえる力は抜くけれど、弦には触れている」をゆっくり試してみてください
まずA5だけでリズムを確認し、できたら4小節のコード進行へ広げます
休符で音が消え、次の音が拍に合って出ることが目標です
余計な弦の音が気になる場合は、ギターの不要弦ミュートの練習もあわせて確認してみてください
1日10分の練習メニュー
| 時間 | やること | 確認するポイント |
|---|---|---|
| 2分 | A5・C5・D5を1音ずつ確認 | 押さえる位置と鳴らす弦 |
| 2分 | 練習1 | 2音のタイミングと音量 |
| 3分 | 練習2 | 次の小節の1拍目に着地 |
| 2分 | 練習3 | 2拍目と4拍目で音を止める |
| 1分 | 4小節を録音して聴く | 余分な音、休符、テンポ |
同じテンポで落ち着いて弾けたら、5ずつ上げてみましょう
移動や休符が崩れる場合は、元のテンポに戻せば大丈夫です
長く弾くことより、今日確認することをひとつ決めるほうが続けやすくなります
練習時間を組み立てたい場合は、ギターの15分練習メニューも参考にしてください
形を覚えたら、音の長さまで意識してみよう
パワーコードは同じ形を動かせるのが便利なところ
その形で、どの弦を鳴らすか、いつ音を止めるかまで意識すると、短いフレーズにもメリハリが出てきます
まずはA5の2音をそろえるところから
次にA5・C5・D5をつなぎ、最後に休符を入れる
この順番で、ひとつずつ音を確かめてみてください



コメント