ストロークの順番は覚えたのに、曲に合わせると右手が止まってしまう
そんなときは、コードを増やす前に「弦に当てない動き」を練習してみましょう
8ビートの空振りは、手の上下運動を続けながら、決めた場所で弦を通り過ぎる動きです
音を出す回数と、手を動かす回数を分けて考えると、リズムを追いやすくなります
8ビートは「1と2と3と4と」で数える
今回は4分の4拍子の1小節を、8分音符8個に分けます
「1・2・3・4」が拍の頭、その間の「と」が裏拍です
数字でダウン、すべての「と」でアップ
この往復を続けたまま、音を鳴らす場所を選びます
ここでいう空振りは、弦に触れて音を止めるミュートとは別の動きです
Emひとつで試す3段階の練習
標準チューニングで、Emは5弦2フレットと4弦2フレットを押さえ、ほかは開放弦で鳴らします
まずはコードチェンジを入れず、同じコードで練習しましょう
メトロノームは4分音符で60 BPMを目安に設定します
クリック1回が数字ひとつに対応します
速く感じたら50 BPM前後など、声で数えられる速さに調整してください
① ダウンだけを鳴らす
「1・2・3・4」で弾き、その間は弦に触れずに手を戻します
戻す動きも、次のダウンと同じ時間の幅にそろえましょう
② すべてのダウンとアップを鳴らす
「1と2と3と4と」の8か所すべてで弾きます
アップのたびに腕全体を大きく持ち上げず、弦の近くで小さく往復してみてください
ダウンとアップで、まったく同じ本数の弦を狙う必要はありません
③ 手は8回動かしたまま、3か所を空振りにする
次の表を、左から順に繰り返します
「空」は弦に当てない動きで、直前の音を必ず止めるという意味ではありません
| 数える声 | 数字の動き | 「と」の動き |
|---|---|---|
| 1 と | ↓ 弾く | ↑ 空 |
| 2 と | ↓ 弾く | ↑ 弾く |
| 3 と | ↓ 空 | ↑ 弾く |
| 4 と | ↓ 弾く | ↑ 空 |
つまずきやすいのは「2の裏を弾く → 3の頭を空振り → 3の裏を弾く」という部分
アップが続いて聞こえても、間に音の出ないダウンが入ります
まずはその3つの動きだけをゆっくり確かめてから、1小節に戻しましょう
うまくいかないときの見直し方
- 空振りで手まで止まる
弦から少し離れたところで、声に合わせて上下する動きだけを試します
動きが続いたら、弾く場所だけ弦へ近づけます - アップが引っかかる
ピックを弦へ深く差し込みすぎていないか確認します
握り込みを少しゆるめ、高音側の数本を軽く通るところから始めましょう - 繰り返すほど速くなる
音を増やす前に①へ戻り、数字とクリックが合うかを確かめます
途中でずれたら、次の1拍目から入り直して大丈夫です
5分で練習するなら、この順番
- 1分:ギターを弾かず「1と2と3と4と」と数えながら上下運動
- 1分:Emで①のダウンだけ
- 1分:②のダウンとアップ
- 2分:③の空振り入りを、4小節ずつ繰り返す
4小節続けても手が止まらず、次の1拍目がクリックに合うかを目安にします
できたら、急に速くするよりも、同じ速さで軽く弾けるかを試してみましょう
短く録音すると、空振りの前後でリズムが詰まっていないか確認できます
聴き返す視点は自分のギターを録音して聴いてみるも参考にしてください
コードチェンジは右手が続いてから
Emひとつで安定したら、慣れたコードを2つ選び、1小節ごとに切り替えます
左手に気を取られて右手が止まるなら、いったんダウンだけに戻しましょう
左手の動きを整理したいときはAmとCで覚えるコードチェンジの3つのコツへ
右手と左手の課題をひとつずつ確かめると、曲の流れにつなげやすくなります
今日は、速く弾くことより「音を出さない場所でも手が続くこと」を目標に
小さな往復がそろってきたら、好きな曲のストロークでも空振りの場所を探してみてください


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